新年には神社に初詣に行くかたもいらっしゃるでしょう。
皆さんは何をお祈りしますか?今日は参拝の心構えについて考えてみました。
神様は人間のパシリですか?
よくありがちな祈願としては「試験に合格しますように」「結婚できますように」などの個人的なお願いがあると思います。また、家内安全や交通祈願などもありますね。
はたしてどれだけの人が神様に謙虚にお願いしているでしょうか?
実は心の中では「お賽銭もあげたし、神様、お願いしますよ!」とまるで神様を使役のように思ってはいませんか?神様は召し使いかパシリですか?
それはもうお祈り・祈願ではなく、命令です!
参拝の心構え
僕は本当の祈りとは、結果は神様にゆだねて、結果を期待しないことだと思っています。結果は”神のみぞ知る”です。結局のところどの道が正解なのか人間には計り知れないのですから。
神道の祈りには次のようなものがあります。
「祓い給え、清め給え、(神ながら)、守り給え、幸えたまえ」
(はらいたまえ、きよめたまえ、(かむながら)、まもりたまえ、さきわえたまえ)
「神ながら(かむながら)」とは「神様の御心のままに」という意味です。「もし神様が望むなら願いを叶えてください」というくらいの心構えで祈願するのが良いのではないでしょうか。
願わなくてもよい
神社に行くと何か願わなくてはいけないと思う人がいるようです。しかし願わなくても良いのです。
畏敬と感謝の気持ちをもって、二礼二拍手一礼をすればそれでよいものだと思います。
自分に合った神様とのご縁を
あと、神社の祭神は何か知ってから参拝されるのが良いと思います。なぜなら、天照大神のように太陽を神格化した自然信仰のものから、現存した人物を神として祀っている神社など様々な神様がいるからです。
神社だから、有名だから、近いからなどどいって自分の思いとは違う神格(神の性格)にお参りに行くのはなんか違う気がします。今の時代はネットでだいたい調べられますよ。
”伝統”に固執している人からは怒られるかもしれませんが。
ただ、氏神神社(産土神社)といって、自分が住んでいる土地をお守りくださっている神様へは、ぜひお参りしましょう。
手水舎でケガレを落とそう
最後に手水舎(ちょうずや)について。
手水舎とは、神社にある水場で柄杓が置いてあるあれです。身のケガレを落とすために、参拝の前にぜひ立ち寄りましょう。
手水舎での作法
作法は次の通りです。
- 右手で柄杓を持ちます。水をすくって左手にかけ清めます。
- 柄杓を左手に持ち替え、右手にかけ清めます。
- 再び右手に持ち替え、左手に水をため、その水を口に注ぎ、口をすすいで清めます。
- 左手に水をかけて清めます
- 柄杓に残った水を柄にかけるように立てて、柄をきれいにします。
口を清める際に、柄杓のまま口につける人がいますが、マナー違反なので気をつけましょう。
実際にケガレが落ちるのかは分かりません。でもそういう気持ちをもって行うと気分もスッキリします。
ちなみに御神籤(おみくじ)は木にくくらないといけないとか、くくる向きで運気が落ちるとか上がるとか、そんなことはありません。僕はいつも持ち帰っていますよ。
それでは皆さん、よいお年を!
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